2016.10.31
今日はハロウィンですね♪
皆さんも仮装して楽しまれるのでしょうか?
しかし、ハロウィンということは・・・
今日で10月が終わり!
明日からは11月に突入です!!!
さて、今年はブナの実が凶作です。
昨年は写真のようにブナ林を歩くと必ずブナの実を簡単に見つけることができました。
この地面に落ちたブナの実はリスやネズミが越冬するのにとても大事な食糧となります。
さらに、枝先にたわわに実ったブナの実は森の王者であるツキノワグマの越冬にもとても重要な
食糧になっています。
よく言われるようにブナの実が豊作の翌年はこぐまがたくさん生まれます。
昨年の秋はブナの実が大豊作だったので今年の春には相当数のこぐまが誕生したと思われます。
そして安比高原周辺は3年前の秋にもブナの実が豊作でした。
つまり2年前にもこぐまがたくさん生まれていたと思われます。
そしてこのような状況はクマだけでなく、リスやネズミにも当てはまります。
現在、山の中はクマやネズミ、リスの数が相当増え、慢性的にエサ不足の状態にあると
考えられます。
通常ブナは5年~7年周期で実の豊凶を繰り返すと言われていますが、
このように短いスパンで豊作が続いたことは聞いたことがありません。
そんな訳で現在、山の中にはたくさんのクマやネズミ等が生息している状態と思われます。
ブナの実が豊作の年は・・・
私たちでも約1時間で写真ほどのブナの実を集めることができました。
しかし・・・
今年はブナの実を見つけることができません。
なぜなら・・・
今年の春、ブナの花が全く咲きませんでした。
花が咲いた年は写真のようなブナの花が地面にたくさん落ちているのですが、
今年の春はブナの花を見ることも、地面に落ちたブナの花を見かけることもありませんでした。
通常であれば、冬眠に備えてブナの実をたくさん食べるクマやリス、ネズミたちですが、
今年は頼みの綱であるブナの実が無いので、エサを求めて山から里へと行動範囲を広げると思われます。
しかし、うまくエサにありつけない個体は自然の摂理に則り、自然淘汰されてゆるやかに数が正常に
戻って行きます。
ブナの実の豊凶がそこで暮らす動物たちの生息数にも影響を及ぼしている。
そんな生態系のつながりの一端を感じる、今年のブナ林なのでした。
~やまんちゅ~
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