2014.06.13
11日(水)安比高原「中のまきば」に馬が放されました。
これは芝草原を侵食してきた笹やススキなどを馬に食べてもらい、本来の芝草原を復元するためです。
地元で唯一馬を飼っている種市さんにご協力をいただき。
従来の放牧地から3㎞上部の「中のまきば」に移動をしていただきました。
①10時スタートしました。 馬主の種市さんは馬が好きな優しい方です。
②中間にある広大な放牧地(今は荒地です)
③広大な放牧地を抜けるとブナやミズナラで出来た緑のトンネルを歩きます。残り500m
④11時に「中のまきば」に無事到着
6月のこの時期の芝草原にはレンゲツツジが咲いています。
この風景に感動しない人はいません。
⑤無事に牧柵に入りました。仔馬はず~と母馬の後ろを歩いてきました。
⑥ハミと手綱を外され自由になった馬たちは柵沿いに走りだしました。
種市さんは「初めての場所に来た馬は、まず自分たちのエリアを下見するんだよ。」と教えてくれました。
数分後に飼い主のところに戻ってきました。 「なるほど~」
ようやく落ち着いたようです。
種市さんより馬を教わります。
この場所は牧草でないために馬たちは自然に生える草を食べなくてはなりません。
ワラビは食べない、笹やススキの新芽は食べますが、今年は天然芝の成長が遅くて食べるものが不十分だそうです。
これまで牧草で育った馬たちも、明日から自然の中で生きていきます。
大切に見守りたいと思います。
●安比高原ふるさと倶楽部が活動主体です。
安比高原の歴史は「奈良・平安の時代(8世紀~12世紀)から蝦夷馬の産地として開かれてきた(安比高原物語より)」と記述されています。かつて南部馬の生産が盛んな時代、「前のまきば」「中のまきば」「奥のまきば」と広大な放牧地が拓かれ、現在の芝草原の生態系が出来たと想像できます。また、牛馬放牧は日本固有種「レンゲツツジ」の群落を形成することも知られています。それは全木に痙攣毒を含むためで牛馬は食べないからなんです。
6月初旬、芝草原に咲くレンゲツツジの中を馬が走る風景はまさに安比高原の原風景なのです。
放牧は20年前に消滅しました。そして広大な芝草原も笹や低木の侵食で減少しています。
現状に危機感を持った民間や行政たちが「安比高原ふるさと倶楽部」を設立、今年から馬で美しい芝草原の保全活動を開始しました。
今後の活動をご期待ください。
こうちょう
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