2015.09.15
ガイド仲間の大友さんから、三ッ石山(八幡平と岩手山の中間に位置する1,466mの山)の紅葉情報が入って来ました。今年の紅葉はやはり早いです!https://www.facebook.com/profile.php?id=100005741976554
自然学校が持つ三ッ石山の最も早い紅葉写真 2009年9月17日
今日は八幡平の魅力を伝える体験ツアーの現地調査に行ってきました。
先ずは東洋一の硫黄産出量を誇った「松尾鉱山」資料館です。
広場には1950年(昭和26年)に電化された時に走った電車や硫黄製錬の釜などが展示されています。
資料館内では安保さんが素人にも解りやすく解説してくれます。(※本日は特別に許可をいただいて撮影させていただきました。)
中央にある「松尾鉱山展示模型」には「昭和27年12月制作」と表示あり、当時見学者の説明用として作ったようです。
最盛期は従業員数4,000人、家族を合せて15,000人が暮らしていました。
一般家族は「緑ケ丘アパート」、幹部は「至誠寮」に居住していたそうですが、当時では最先端の水洗トイレやセントラルヒーティングが備わっていたそうです。
その他に独身寮もあったそうです。
※白い紐は現在のアスピーテラインを付け加えたそうです。
「松尾鉱山 露天掘り跡地」は2007年(平成19年)日本近代化産業遺産に認定されました。これは経済産業省が認定するもので最近では世界遺産となった「端島「別名:軍艦島」が有名です。「松尾鉱山」も日本の近代化に貢献した産業遺産として認められた訳です。
安保さんにご案内いただいた40分ほどの間に2組の方が見学されていました。見学者は増えているそうです。
次は資料館を後にして、紅葉を観察しながら「松尾鉱山跡地」へ見学です。
「露天掘り跡地」上部となる茶臼岳方面の紅葉はこれからですが、目に入ったのは幹部が使ってたと言う「至誠寮」の窓から伸びたナナカマドの赤い実です。
この周辺は硫黄精錬の煙により樹木は枯れたそうですが、その後はダケカンバやミネカエデとチシマザサが伸びて今の植生なっています。
そして10月初旬には「黄葉」の風景を見せてくれます。※昨年の写真から
この付近の標高は800m~1000mなので、この裏山(北側)は安比高原「中のまきば」上部のブナ原生林です。
こちらにはブナの樹木はほとんど無く、ダケカンバ・ミネカエデの二次林の風景が人との関わりを伝えています。
10月初旬は八幡平の紅葉と文化をご覧いただきたく準備を進めております。
こうちょう
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