(YARDS:BLUE=3,585yards、WHITE=3,278yards)
HOLE 1[シラカバ]
(BLUE=435yards、WHITE=414yards、PAR=4)
岩手山コースのスタートは、緩やかな打ち下ろしのミドルホール。左右両サイドに林が続くため、実際よりも狭く感じる。右サイドに続く白樺林が左サイドの林よりも高く、意識としてはやや左方向を狙いたくなる。しかし、ティショットの狙いはフェアウエイセンター。左に寄り過ぎてバンカーを越えるとすぐOBが待ち受けているので注意。フェード系のボールが打てれば安全にフェアウエイセンターに止めることができる。グリーンは受け気味ではあるが、奥にはバンカーが口を開けており、手前から攻めるのが無難。距離もたっぷりとあり、スタートホールとしては難易度の高いホールと言える。
HOLE 2[ヤマボウシ]
(BLUE=556yards、WHITE=509yards、PAR=5)
高原のなだらかな傾斜を有効に使ったホールが多い中、ほぼフラットなホールがこの2番。グリーン手前の右サイドには白樺の木が続き、明るく、美しい景色がプレイヤーを和ませてくれる。左ドッグレッグ・パー5の1打目は、フェアウエイセンターに見える松の木狙い。左サイドはOBが近いため、フックは禁物だ。2打目付近からはグリーンが望め、次の目標地点も立てやすくなる。グリーン手前の花道も大きく開かれ、風の条件さえよければ2オンも可能。ただし、ほぼフラットに見える地面も、実際にはやや上っており、思ったよりも距離が出ない。グリーンはやや小さめで、左が高く、中央が窪んだグリーン。乗せどころによっては難しくなるため、アプローチは慎重に。
HOLE 3[ヤマザクラ]
(BLUE=417yards、WHITE=399yards、PAR=4)
緩やかな上りが続くミドルホール。ティグランドからはフェアウエイ左右に点在する白樺が美しい。ティショットはフェアウエイセンター狙い。左サイド、白樺の奥はOBゾーンだ。セカンドショットは見た目より距離があり、上り傾斜もきつい。クラブの選択がポイントとなる。グリーンは奥に長いので、ピンの位置はしっかり確認したい。このホールは上り傾斜がかなり長いので、キャリーの出る球筋が有利。
HOLE 4[アカマツ]
(BLUE=467yards、WHITE=375yards、PAR=4)
アップダウンのあるミドルホール。ティショットは打ち下ろし、左サイドはOBゾーンが浅く、フェアウエイ左に立つ松の木の右狙いが安全だ。右前方にはクロスバンカーがあるが、約300ヤードはある。セカンドショットからは打ち上げとなる。グリーンは横長の砲台で奥から速く、右は斜面を転がって林に入りやすい。手前から攻めるのが鉄則。このホールは風の影響を強く受けるので、細心の注意が必要。
HOLE 5[カエデ]
(BLUE=195yards、WHITE=175yards、PAR=3)
やや打ち上げのショートホール。緑の中に白樺と大きなバンカーが映え、落ちついた美しいホールである。グリーンは横に長く、左奥から右手前に緩やかな傾斜がある。ピンの位置によって難易度も異なり、左サイドいっぱいにピンが切られた場合は、距離感の正確さがより要求される。右半分にピンがある場合は、グリーンオーバーだけに気をつければ、トラブルはまずない。パットも比較的やさしく、パーの取りやすいホール。
HOLE 6[ナナカマド]
(BLUE=420yards、WHITE=385yards、PAR=4)
美しい景色の多いこの安比高原GCの中でも、ひときわ美しい眺めを誇っているのがこの6番。ティグランドと池の周りには季節折々の花々が咲き誇り、左右両サイドには白樺の樹木がグリーンまで整然と続く。ティグランドからグリーンまでは、フラットに近い緩やかな下り。ティショットの狙いはフェアウエイセンター。左方向に曲げるとOBがあるので注意が必要。右サイドはOBもなく、安全ではあるものの、2打目がバンカー越えになりやすく、難しいショットが残る。距離も十分にあり、飛距離を稼ぎたくなるホールではあるが、左右へのショットのブレが、大きなトラブルになりやすいため、方向性重視で攻めたい。
HOLE 7[ミズナラ]
(BLUE=398yards、WHITE=375yards、PAR=4)
6番ホールと同様に、緩やかな下りのミドルホール。1打目の落としどころは広く、ティショットは思いきり飛ばすことができる。ただし、右サイドの林はOBが近いため、スライスは禁物だ。狙いは正面よりやや左に見える松方向。セカンドもやや下り。グリーン周りにはバンカーもなく、距離感を合わせることができれば、グリーンオンは難しくない。ただし、見た目には意外と近く見えるため、ショートするプレイヤーが多い。
HOLE 8[コブシ]
(BLUE=182yards、WHITE=155yards、PAR=3)
ティグランド手前には色とりどりの花が咲き誇り、グリーン奥は白樺を交えた、静かな佇まいを見せるほの暗い林がある。“明”と“暗”の見事な調和がこのホールの独特の雰囲気を醸し出している。一見簡単そうに見えるこのホールも、まったく油断はできない。左右、奥ともにOBがあり、グリーン右サイドにはアリソンバンカーが待ち受けている。グリーンは左に傾斜が強く、右サイドからのパットは、信じられないくらいのスピードで滑り落ちていく。ピンの位置によっても、その難しさは変わるものの、基本的には花道をはずさず、ピンの手前に付けることを心掛けたいホール。
HOLE 9[カシワ]
(BLUE=515yards、WHITE=491yards、PAR=5)
岩手山コースの最終ホールは、上りのロングホール。8番ホールの静けさとは対象的に、明るく、開放的な印象を受けるホールだ。距離はないが、方向性が狂うと大きくスコアを落とす可能性がある。ティショットでは左右のバンカーを避け、フェアウエイを確実に捕えることが重要。OBはないが、左右の林に入れると、フェアウエイに出すだけ…ということも多いため、確実なコントロールショットを心掛けたい。セカンドは逆に大きな障害物もないため、右バンカーだけに気を付け、思いきり打ち込むことができる。問題は3打目のアプローチショット。2段グリーンのピンのある段に乗せなければならず、正確なショットが要求される。