APPI Collaboration Project
2025-26 Winter APPI × Halube & iamSAKI
2025-26シーズン、安比高原スキー場とアドバイザリー契約を結び、コンテンツの企画立案からビジュアルデザインに至るまで、広報・マーケティング活動を多岐にわたりサポートする、クリエイティブディレクター/グラフィックデザイナーの熊谷春香(Halube)さんと、アウトドア系インフルエンサーの渡久地咲紀(iamSAKI)さん。スノーボーダーでもある2人の様々なクリエイティビティが安比を彩り、今までは違った一面を見せる今シーズン。彼女たちがどのような想いでこのプロジェクトに取り組んできたのか、その活動の舞台裏をお聞きしました。
Profileプロフィール

熊谷 春香(Halube)
クリエイティブディレクター
グラフィックデザイナー
山形県山形市出身。幼い頃から雪に親しみ、大学ではグラフィックデザインを専攻。現在はデザイナー・アートディレクターとしてさまざまなコンテンツを制作。カラフルなウェアを着用し、SNSを中心に東北の冬の魅力を伝える活動も行っています。

渡久地 咲紀(iamSAKI)
アウトドア系インフルエンサー
アウトドアをテーマに、SNSを通して「自然の中で過ごす楽しさ」を発信。冬は雪山をフィールドに、ブランドとのコラボレーションや、ディレクターを務めるOUTLAXでの活動も行っています。
Project安比高原スキー場との取り組み
スノーボード系インフルエンサーとしても大人気の “Halube” と “iamSAKI” がダックを組み、安比高原スキー場の魅力を全力で表現!今までとはひと味違う、安比のクリエイティブを創った彼女たちの想いとは?
滑り手として感じた安比高原スキー場の唯一無二の魅力

まずはじめに、昨シーズン、安比高原スキー場で滑っているシーンをSNSにもアップされていましたが、実際に滑ってみて、どのような印象を受けましたか?

咲紀(iamSAKI)
初めて滑った時に最も印象に残ったのは、雪の軽さと斜面の美しさでした。コース全体の整備がとても丁寧で、どこを滑っても安定した雪質を感じられます。特に朝一のバーンは滑っていても、撮影をしていても気持ちが良く、雪が降った日は格別です。また、コースのバリエーションが豊富なことにも感動しました。私のお気に入りは朝一のセカンドエリアと西森エリアなのですが、セカンドエリアは人が少なくてピステンだけでなくコースの脇パウも楽しめますし、西森エリアは限られた人しか滑れないため、貸切ゲレンデのような非日常を味わえます。他に似ているスキー場がない、本当に唯一無二のスキー場だという印象を受けました。

春香(Halube)
海外のリゾートに訪れたような非日常感が、スキー場にも施設にもあると感じています。日本のスキー場の中でもトップクラスのラグジュアリーな雰囲気があり、訪れただけで心が踊る、テーマパークへ来たときのような高揚感があるんです。雪質も非常に良く、良い雪に特有の「鳴き雪」がボトムの駐車場で体感できるほどです。滑り手から見ても、雪質は日本一ではないかと思うほど滑りやすいです。ピステン整備にも本当に命をかけていると伺っていますが、圧雪車の折り返しでできる段差が全くと言っていいほど無く、非圧雪でも整備されたバーンでも、ストレスなくレベルを問わず楽しめるところが素晴らしいです。広大なスキー場なのでスピードも出せますし、コースをレベルや地形で選べるため、自由に大きなターンで滑れるところが安比の最大の魅力です。西森のツリーランは、自然と一体になっているような体験ができ、雪質も別格だと感じました。
アドバイザー就任の経緯と活動の始まり
実際に滑ってみて感じた高いポテンシャルを持つ安比高原スキー場に、今シーズンからアドバイザーとして携わることになった具体的な経緯を教えてください。

春香(Halube)
私は、活動している蔵王温泉スキー場に皆川統括が毎年滑りに来てくださっていて、偶然ロープウェイでご一緒したのがきっかけです。その時の会話で意気投合し、翌年には私の活動にも興味を持っていただきました。その後、安比に一度遊びに来てみてよとお誘いいただき、実際に滑ってその雪質と西森のツアーに強い衝撃を受けました。すぐに咲紀に「やばいスキー場があるぞ!」と連絡し、スケジュールを合わせて二人で安比に来たんです。その際に、皆川統括が安比に来ているタイミングがあり、お話しさせていただいたところ、皆川統括が抱える様々なやりたいことに「二人の力を貸してほしい」という内容の話をいただき、アドバイザーとして活動させていただくことになりました。ちなみに、咲紀とはスノーボードやサーフィンを通して3〜4年前から一緒に活動している仲です。

咲紀(iamSAKI)
昨シーズン安比を訪れた際に、私自身のSNSでその魅力を発信したことがきっかけでした。安比の皆川統括の方から、「もっと現場目線で安比の魅力を伝えられる仕組みを一緒に作れないか」とお声がけいただき、このアドバイザーとしての関わりが始まりました。ただ発信するだけでなく、現場で感じた課題や改善点を共有しながら、クリエイティブと運営の両面で支えていくということに魅力を感じて参加させていただきました。
クリエイティブとコンテンツ企画へのこだわり
この春から安比の魅力を最大限引き出すための準備を進めてきたとお聞きしました。ここからは本題になりますが、今シーズンの取り組み、そして活動内容について具体的にお聞かせください。

咲紀(iamSAKI)
安比の魅力をどうビジュアルで伝えるかという点において、キービジュアルのデザイン自体は、Halubeが担当しましたが、その前の企画段階やアイデア出しの部分は私も一緒に考えさせていただきました。安比はインバウンドのお客様も多いので、どんな印象を最初の瞬間に届けるか、日本語にするのか簡単な英語にするのかなど、言語の選定から構成やトーンまで二人ですり合わせながら進めました。また、冬のビジュアル制作とは別に、オフシーズンにも安比に行き、「安比イコール冬」というイメージが強い中で、実は夏も遊べるスポットがたくさんあるという魅力をSNSで発信するなど、通年での魅力発信にも取り組みました。

春香(Halube)
私は主にキービジュアルのデザインやビジュアル化する部分の仕事に取り組んできました。イラストレーターやiPadのアプリケーションを使ってイラストを作成し、今シーズンの安比のテーマとなるビジュアルを全般的に制作しています。ポスター、駅広告、ステッカー、スタンプラリーのスタンプ、アパレルなど、実物になるもののデザイン全般を咲紀と一緒に考え、安比の方々にアドバイスをいただきながら進めています。また、安比の現場を理解した上でマップ制作にも携わることができ、外部の代理店に頼むよりも円滑に全体の構成を練り直せたという実感があります。最近では、駅広告のビジュアルだけでなく、キャッチコピーの提案もさせていただきました。
春香さんが担当されたキービジュアルは、従来のスキー場のイメージを覆すもので、非常に意外性があると感じました。このキービジュアルを制作する過程でのエピソードや、デザインに込めた想いをお聞かせいただけますか。
<盛岡駅 吊り下げ型バナー広告>春香(Halube)
初めて皆川統括や安比の社員の方々とミーティングをした時に、「他のスキー場がやっていないこと、180度違う世界観で魅せたい」というお話をいただきました。制作に着手した時は迷いが全くなく、アイデアがすぐに湧いてきました。安比のコンテンツチームの皆さんにデザインを提案して、すぐに方向性が決まったことが嬉しかったです。デザインに込めた想いは3つあります。
1つ目は、イラストになっている5人の女性を通じてストーリーを感じるようなものを作り、見る人が自分に置き換えて想像できるようなポイントを設定したことです。
2つ目は、私たちインフルエンサーが意識する「映える」構図を取り入れ、SNSとリンクするようなビジュアルにしたことです。
そして3つ目は、コラボレーション先であるキヌージョさんやスノーバンカーさんの上品でエレガントなイメージを取り込み、ブースで隣り合っても喧嘩しないような、洗練された雰囲気をキービジュアルに入れ込みたいと考えました。

咲紀(iamSAKI)
グッズやコンテンツを企画する際は、お客様が安比高原に「来る前」「滞在中」「帰った後」という3つの時間軸を意識しました。例えば、ステッカーやロンTといったグッズは、現地で思い出を持ち帰るだけでなく、日常でも使ってもらえるようなデザインやサイズ感を意識して制作しました。また、オフシーズンには安比で共同投稿を行い、「安比イコール冬」というイメージを変えるために、夏も遊べるスポットがあることを伝えるリール動画を作成しました。この冬も引き続きSNSで安比の魅力を発信したいと考えており、滑ってて気持ちいいというシンプルな良さに加えて、安比の広さや雪質の良さ、景色の広大なスケール感といった、安比ならではの強みをもっとリアルに伝えていけたらと思っています。
お客様に注目してほしいポイント
最後に、今シーズンお二人が半年以上かけて携わってきたものが形として現れます。お客様には、どういったところに注目して安比を楽しんでもらいたいとお考えでしょうか。
<仙台駅構内 サイネージ広告>咲紀(iamSAKI)
今シーズンは、駅広告や館内、スタンプラリー、グッズなど、これまで以上にビジュアルで安比を感じられる仕掛けが増えていると思っています。駅から現地に着くまでの導線の中でも、「もう安比に来たな」と感じてもらえるようなデザインになっているはずです。グッズに関しても、単なる記念品ではなく日常の中に持ち帰れるものにしたかったので、サイズ感やデザインまで細かくこだわりました。また、安比の魅力は雪の良さや景色の綺麗さはもちろんですが、滑るコンテンツだけでなく、1日を通して楽しめる場所であるということです。ブラックパスラウンジのような新しい施設も増え、さらに魅力的なコンテンツが増えていくと思いますので、SNSで見るだけでなく、ぜひ現地で体感して、来てくれた方それぞれの目線で楽しんでいただけたら嬉しいです。

春香(Halube)
私たちは、見るだけでなく、体験でも感じられる楽しいクリエイティブを創ったと自負しています。広告やグッズ、スタンプラリーの企画連動など、外側のデザインだけでなく、どうすればキービジュアルを使ってお客様のテンションを上げられるのか?楽しんでくださるのか?という中身のところまで、コンテンツデザインチームの方々の協力も得て、たくさん考えました。安比はスノーボードやスキーが最高であることはもちろん、滞在するだけでも本当に素敵な場所です。ぜひ安比にお越しいただき、安比の自然や雪の美しさ、ショッピング、グルメ、そして様々なコンテンツと一緒に、私たちの企画やデザインを楽しんでもらえたらとても嬉しいです。
お二人が春から冬にかけて創り上げたものが、いよいよ今シーズンはカタチとなります。お客様だけでなく、実際にお二人も体験して、昨年以上に安比を楽しむシーズンになりそうですね!また、スキー場内には今回制作されたクリエイティブや関連グッズの展示・販売エリアが開設されたり、現在も様々イベント企画が進行中だとお聞きしました。
今後の展開は、お二人のInstagramはもちろん、このプロジェクトページでも順次公開予定となっています。
今シーズンは、私自身も安比に滑りに行き、お二人の創り上げた世界観を体験したいと思います!
本日は、忙しい中ありがとうございました!
Creative今シーズン展開されるクリエイティブ一覧
















